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【岩国再生エネルギー 吉柴氏インタビュー後編】「役割分担し、win-winの関係性を築くことが、双方の事業成長に繋がる」岩国再生エネルギー代表が語るブランド譲渡後の変化、次なる挑戦とは

2023.06.20 m&a
forestへのブランド譲渡の裏には、どのようなやり取りや決断、ブランドオーナーの想いがあるのでしょうか。今回は、ペット用品販売事業をforestに譲渡した岩国再生エネルギー株式会社の代表 吉柴氏と、forestの代表 湯原伸悟の対談をお届けします。(以下、敬称略)

前編では、会社設立背景からforestへの事業譲渡に至ったリアルな経緯についてお届けしました。
後編では、forestとタッグを組んだ事業成長の取り組み、そして吉柴氏の次の挑戦についてお伝えします。


販売と物流とを役割分担することで、強みである物流に注力できるように

湯原:
この事業承継はforestとしては初事例 だったこともあり、私自身も密にお話させていただきました。そのおかげでスムーズに進めていけたのではないかと感じていますが、吉柴さんの感覚ではいかがでしたか?

吉柴:
そうですね。おっしゃる通り、初期は1週間に1回ペースでWeb会議をしていただくなど密にやらせていただいた上、電話やメールでもやり取りをしていましたから、特に不明点なく進められたと思います。

ただ、これは予想もできなかったことではありましたが、22年1月末に譲渡をし、2月ごろからウクライナでの戦争の影響を受け、原材料となる木材の調達が難しくなるという事態に見舞われましたね。円安も進んでしまい、商品価格を値上げせざるを得なくなりました。その節はご心配をおかけしたことと思います。

湯原:
世界情勢の変化による原材料の調達制限は、まったく想定外の出来事でしたからね。大変な状況だったと思います。現状では、調達キャパシティに制限もあることから売上を大きく伸ばす代わりに、利益成長を重視する形にしています。調達規模が戻ってくればもう一段加速できるので、今後も仕入れ面でご協力をお願いしたいと思っています。

吉柴:
この価格改定のときに思ったのは、我々だけでやっていたら十分な商品価格の変動が果たしてできただろうかということでした。「この価格でこの商品であれば、販売量を落とさずに進められる」とご判断されて、最適な価格に設定していただけたんだなと思っています。数字としてはどのような変化がありましたか?

湯原:
譲渡後、ウクライナ情勢の影響が出始める6月ごろまでは月次で売上が10~20%ほど上がっていました。6~7月からは値上げもしたため、横置きですね。売上は変わらないです。

譲渡後は御社が製造と物流、我々が販売と明確に役割分担をして、協業しています。受注処理システムを入れていただき、問題なく利用していただいていることでスムーズに連携が取れていると思っています。あと、もともと御社がミスや遅延なく的確に出荷業務をやられていることも大きく、安心して取引を行えています。

吉柴:
ありがとうございます。前半でも少しお話したように、弊社としては物流業務に専念できるようになったのが1番のメリットだと感じています。


岩国再生エネルギー株式会社の物流倉庫業務風景

forestにEC事業譲渡することで、互いが成長できる状況を生み出せる


湯原:
M&Aを経験した立場として、どのような方にブランド譲渡を勧めたいと思われますか?

吉柴:
やはり売上がある程度伸びてきたものの、人を2、3人雇えるほど利益が出せる規模ではない事業をやっている方ですかね。新事業、新商品を始めて一定のところまでは、社長ひとりで回せますので、それほどコストをかけずに数字を出していけます。

しかし、ひとりでは回せないけれど人を雇えるほどではない状態がいずれやってくる。何千万の売上で利益が1000万円出ているかどうかの状態が、おそらくどの会社も「新規事業を始めてみたものの、困ったな」と感じるタイミングでしょう。そういった事業をお持ちのところは、forestのような会社に集約することでお互いにwin-winの状況を作れるのかなと思います。

湯原:
ありがとうございます。実際、まさにそうした状況の会社さんからご相談頂くことは多いですね。
最後に、今後の展望についてお伺いさせてください。

吉柴:
まだ外国からの木材供給は不安定さがあります。仕入の制約がない国産材を活用した商品も展開できるとよいのではと考えています。とはいえ、外国産の木材も1年前よりは先が見えるようになってきました。そう遠くないうちに制約がなくなるのではないかと思っています。

湯原:
今の商品を続けるほか、新しい商品開発も進めています。かねてより、他商品と差別化したものを出す計画がありました。供給面の制約がなくなれば、そちらの展開を本格的に進めたいです。自然環境にもいい天然素材を使った商品を、もっと世の中に広めていくために、今後もしっかりと手を組んで進めていきたいです。岩国再生エネルギーとしての新事業の展望はいかがですか?

吉柴:
木質ペレット事業ではおかげさまで物流工程のみに専念できるようになったことで、次の事業に踏み出せる余裕が生まれました。具体的にはお米を使った麺作りに取り組んでいます。小麦アレルギーの方向けにお米を使った麺を届けていきたいと考えています。

いかがでしたでしょうか。


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